07 September
2010
エコ住宅をつくろう
高断熱高気密派、自然派、最新テク派
『エコ』といっても、いろいろなやり方があるんです。
特に私の実践している中から、
A.【 高断熱高気密派 】
B.【 自然を生かそう派 】
C.【 最新テク派 】
と分けて説明しましょう。
A.【 高断熱高気密派 】
読んで字のごとし、建物の断熱性と気密性を上げる手法。冷暖房の効率を上げることが目的です。コストパーフォーマンス良く、重点項目から採用しましょう。
A1⇒ まずはガラス
断熱性で大事なのは、いちばん目が窓です。普通サッシの住宅の場合、70%の熱(暖房の暖気、冷房の冷気)が窓から逃げてしまいます。ですから少なくともペアガラスは採用すべきです。ペアガラスは、2重ガラスの間に中空層があって熱を通しにくくなります。いわば魔法瓶効果ですね。
さらに、Low-Eタイプのガラスを加えれば、相当な性能が発揮されます。Low-Eとは、輻射熱を運ぶ赤外線や遠赤外線をシャットします。目に見えない輻射熱って、馬鹿に出来ません。夏場だけではなく、冬場の室内の暖かさも逃がしません。最近の電車って、窓に日除けのブラインドが付いてないこと、ご存知でした?かわりに、Low-Eガラスを採用しています。少し緑がかっている窓ガラスがそれです。
上記のペアガラスとLoe-Eガラスの組み合わせで、ガラス越しに出入りする熱や冷気を半分以下に抑えることが出来ます。
旭硝子の商品ページ
日本板硝子の商品ページ
断熱性への貢献はガラスに比べて小さいのですが、結露防止を主眼として断熱サッシも有効です。
A2⇒ 2番目は屋根の断熱
これはもっぱら夏場の強い日差しをガードします。直射日光下では、屋根の表面は60℃にもなることがあります。1階より2階のほうが暑いという経験、ありますよね。また、日本瓦やコンクリートなどでは、昼間の熱が夜まで残ってしまう状況もあります。従って、十分な断熱材と同時に、熱をためない素材や外断熱工法を使う事も大事です。
A3⇒ 高気密とは、計画換気が前提。
断熱などで冷気暖気を保っても、換気で余分に冷気暖気を逃がしてしまってはいけません。従って、人の生活に必要な適正量の換気が必要になるのです。家全体の、或いは部屋全体の空気の流れをきっちりシミュレーションして、適切な位置に適切な容量の換気扇を設置しましょう。
B.【 自然を生かそう派 】
高断熱高気密派が冷暖房時の効率を目指すのに比べ、自然を生かそう派は、冷暖房をなるべく使わないように、或いは使う時間を少なくするのが目的です。
B1⇒ 大地の温度を使おう・・・基礎断熱工法
大地の温度は、四季を通じて安定しており、15℃~17℃です。ただし、地表面は大気の温度や日射に影響されてしまいます。
古い民家の土間の台所が、夏でもひんやりしているのを体験したことはありませんか?古い家の台所は、日射の影響を受けない北側に配置されています。その為、大地の冷房機能が働くのです。これを現代に生かすのが、基礎断熱工法です。
B2⇒ 風通しをよく考えた窓の配置・・・これは説明要らないですね。プランニングの基本です。
B3⇒ 南向きの窓と深い庇・・・太陽の低い冬は日が入り、太陽の高い夏は日が入らない。窓の高さ寸法に対して、1/3~2.5程度の庇の出が適当です。先人の知恵ですね。
B4⇒ 落葉樹を植えよう・・・夏季は生茂る緑が日射を遮ってくれます。見た目にも涼しげですね。冬季は葉が落ちて、暖かい日差しを遮りません。
B5⇒ パッシブソーラー(冬)・・・ダイレクトゲイン:冬の太陽は低いので、日差しが部屋の中までよく入ります。そこで部屋の窓際を縁側のようにして、その床に熱容量の大きい素材を使います。たとえばコンクリートに濃色の石やタイルを張ります。この部分が、昼間のうちに日射で温められて、夜まで暖かさを保つという方法です。
B6⇒ 日差しは窓の外で遮るのが効果的(夏)
日の入る窓にカーテンやブラインドを付けて日除けにしますね。この場合、日射でカーテンやブラインドが温められて、結果的に室内に熱が入ってきます。
そこで昔から重宝がられているのがヨシズです。ヨシズが日射で熱くなっても、部屋の外ですから室内の温度には影響が少ないのです。ところが、安価なヨシズですが、その分長持ちもしませんし、いまどきのモダンな家にはデザイン的に似合いません。
あまり知られていないのですが、外部用のシェイドやブラインド。なぜか、あまり普及していませんが、これはお勧めです。我が家でもオーダーサイズのシェイドが夏の日除けに活躍しています。
※あまのじゃく川嶋のエコに反する建築の定石
⇒ 日の入らないほうが良い部屋もある。たとえば書斎やアトリエ。安定した北の窓の光で、物事に集中できるから。
⇒ 北の窓のほうが眺望は抜群に良い。展望台などで北と南の景色を比べると分かります。つまり、南は逆光になり北は順光になるためです。
⇒ 西日、というより夕日が入るのも悪くない。エコ云々を超えて、自然を感じる"ココロ”でしょうか。
C.【 最新テク派 】
⇒ ソーラー発電・・・吉永小百合さんのCMにイチャモン付ける訳ではありませんが、初期コストを考えると躊躇してしまいます。200万くらいかけて、果たして元が取れるんだろうか?もう少し様子見したほうが良いのでは?・・・・
⇒ LED照明・・・60Wタイプ(消費電力11w)が約4000円。寿命が白熱球の40倍なので、コストとしては良いところまで来ています。もう少しすれば、3000円、2000円となってゆきそう。さらに、各メーカーも頑張って照明器具の種類を増やしています。品ぞろえが増えてくれば、明るさ調節の調光機能なども含めて、使い勝手も改善してゆきます。
以上、参考になったでしょうか?
快適エコライフを楽しんでください。
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14:15
06 September
2010
パティオのある家を作ろう
プライバシー、通風採光、別世界を作る、
Patioという言葉は、もともと伊語であり、西語です。
これらの国のオリジナルのパティオは、長い歴史をかけて考案されたものです。住宅などの中庭に緑を配し、回廊をめぐらせ、パティオ周囲の部屋は外向きではなくパティオに向けて作られます。そんなオリジナルのパティオにヒントをもらいながら、日本のパティオについて考えましょう。
[写真]室内側とパティオの床は同じタイルで仕上げています。これでとてもつながった空間になります。
■ パティオを作ると良い事、2つ。
1.【密集地でも、プライバシーを守りつつ、快適な通風と採光を実現】
都心の密集地、道路側に窓を付ければ、道行く人の視線が気になる。交通量が多ければ、窓からの騒音がうるさくてしかたがない。
隣地側に窓を付ければ、お隣さんとのプライバシーが守れない。或いは、お隣の家の壁が見えるだけの窓になってしまう。
こんな難しい立地の場合、パティオの出番です。
周囲からくっきりと切り取られた自分だけの空間、そしてくっきりと切り取られたような自分だけの青空。プライバシーに守られて、防犯にも優れます。自由に窓を開け広げれば、自然の風と光があふれる住まいが出来上がります。
≪キーワード:パティオ、光庭、坪庭、ライトコート≫
[写真]パティオは住まいの中心、家族が集まって楽しい空間になります。
2.【外部環境と切り離した別世界を作る】
都会ではもちろんのこと、郊外であっても、周囲の環境に影響を受けない空間、或いは、周囲の環境と対比的な環境が作れます。
たとえば、まわりの環境が、退屈で単調な○△○ハウスばかり。或いは、自分の趣味とは相いれない古臭いイメージの環境。そんな環境と縁を切って、室内空間と室外空間を一体的にした、世界に一つだけの自分空間を実現することが出来るのです。
さらに積極的に考えるならば、周囲が自然豊かの環境であっても、内部に造るパティオは都会的なイメージにするとしましょう。そうすれば、外と中で、二つの外部環境を楽しむことが出来るでしょう。
[写真] アルハンブラ宮殿は、スペイン・グラナダの丘の上に立地しています。そこのパティオでは、周囲の自然から縁を切って、あえて人工的な庭園空間を作り出しています。
■ パティオの効用、現代日本編
効用その1.【室内の延長としての外部のリビング】
パティオは通常、4方、或いは3方を壁に囲まれた外部として作ります。場合によっては、ガラスの屋根をかける事も出来ますね。そんなパティオは、極めて内部的で親密な外部空間になるように作ります。空が見える第2のリビングルームは如何でしょうか?バーベキュー・パーティーも出来ますね。
このように作ると、パティオは自然に住まいの中心になります。家族が自然に集まりたくなる場所です。
[写真] 手前はダイニングテーブルを中心にした家族の空間、それにつながるパティオ。
効用その2.【パティオをはさんで、つながる空間、広がる空間】
パティオを住まいの中央に作ります。そこには大きなサッシを付けましょう。ガラス越しに、家の向こうの端まで見通せる、広々とした連続空間の出来上がりです。
[写真] 茶の間から、光庭越しに向こう側の和室まで見通せて、つながり広がる空間を実現。
効用その3.【こっちとあっちの間の距離感をコントロールしよう】
パティオ側に付けるサッシの大きさや位置を調節して、空間の連続感をコントロールしましょう。
パティオのこっちとあっち、リビングとダイニングキッチンなら、大きなサッシでとにかく一体感を。
パティオのこっちとあっち、リビングと祖父母の部屋だったら、声をかけるにちょうど良く、プライバシーも守れる距離感を考えましょう。
パティオのあっちとこっち、リビングと子供部屋だったら、そこそこの独立性とお子さんの気配が分かる距離感にしましょう。
[写真] 青空を独り占めのパティオ
効用その4.【裏パティオという形も・・・】
裏パティオとは、
洗濯物を干す場所にしたり、
日曜大工などの外部の作業スペースにしたり、
お風呂専用のプライベート・パティオにしたり、
人目を避ける形のパティオ、便利だと思いませんか?
[写真] パティオに面した、開放的なのに、プライベートなお風呂、窓を開ければ露天風呂気分。
*** 川嶋玄建築事務所の設計事例 ***
⇒ パティオのある家 ~バルセロナの下町にあるような空に向かって開く住宅
⇒ 光庭のある家 ~光を取り入れるためのレイアウト
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19:21
28 June
2010
エコ住宅の極意 ~ 先人の教えとローテクも by 建築家・川嶋玄
エコ住宅のランキングというものをネットで見つけました。結果は以下の通り。
#1:太陽光発電
#2:断熱サッシ+ペアガラス
#3:オール電化
#4:LED照明
#5:エコキュート
#6:節水トイレ
#7:高気密/高断熱
いろいろなCMやキャンペーンやテレビ番組で取り上げられていますから、
話題性という意味で、上位を占めているのでしょう。
ですが、忘れられているけれど、とても有効なエコのための設備、まだ結構ありますよ。
● 以下は、ローテク・エコ・ランキング By 設計士・川嶋
#1:窓には日射をさえぎるひさしを付けよう!(夏の日射対策)
#2:日射を跳ね返す白系の外壁や屋根にしよう!(寒冷地では逆に濃色にしよう)
#3:ブラインドやカーテンは、しっかりしたものを!(夏冬の冷暖房対策)
#4:屋根の断熱材はとにかく高性能に!(夏の暑さ対策)
#5:基礎の断熱も、意外と効果的!(大地の安定した温度15℃~17℃を利用する)
#6:夏は日差しを遮り、冬は木漏れ日が暖かい、落葉樹を植えましょう。
#7:太陽熱温水器、夏場はお風呂がタダで沸きます。
話題のエコだけじゃなくて、先人の教えも良いもんです。
メカに頼ることもないし、お金もそんなにかからない、或いは全然お金がからないのですから。
いかがですか?
**** 住宅設計の川嶋玄建築事務所・東京 ****
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17:22
04 June
2010
鋭すぎる質問 「中から見るデザインvs外から見るデザイン」
窓の内観と外観、どっちを優先?
窓の内観と外観、どっちを優先?
先日、依頼主の方から、とっても鋭い質問を頂きました。
「川嶋さんは、窓の内から見るのと、外から見るのと、どっちを優先しますか?」
これって、住宅の設計をしていると、しばしば、ぶち当たる問題なのですね。
私の答え:
「理想は、内から見ても、外から見てもかっこ良くないといけないんです。プランニング~間取りづくりがきっちりハマると、成りゆきで窓を付ければ、格好良くなるんです。プランニングとは、敷地の外や隣地や道路まで含めて考えるものですからね。それでもどうしても上手くいかない時がある。そうなったら中からの見た目を優先します。」
それにしても鋭すぎる質問でした。
**** 個人住宅設計の川嶋玄建築事務所・東京 ****
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16:45
15 July
2009
建築の設計図と料理のレシピ
建築は、味見しながら作るもの ~ 工事監理
建築の設計図と料理のレシピ
こんなタイトルですが、ここでは工事監理の大事さを言いたいと思います。監理とは、手抜き工事を防ぐため?確かにそういう意味もあります。でもそればかりではないのですね。
たとえば、有名シェフの作ったレシピがあったとします。そのレシピがあったら、貴方はおいしい料理を作ることが出来るでしょうか?腕自慢のあなたなら大丈夫、でも誰でもうまくゆく訳ではありませんね。
レシピって、料理の仕方を書きしるしたもの。設計図も同じ、建物の作り方を文字と図面で表したものです。つまり、同じ設計図でも、必ずしも良い建築が出来るとは限りません。ちゃんと作るには、作る過程で、チェックも味見も必要なのです。
もうひとつ必要なのは、作りながら再検討するということです。家作りには、試作品というものはありませんから、作りながら再検討し、より良きものに仕上げてゆくのです。工事が進んで、原寸大のものが徐々に目の前に現れてきます。図面や模型ではぴんとこなかったものが、どんどん現実味を増してくるのです。
窓は図面にあるこの位置でOKだろうか、壁の材料にはもっと適したものがないだろうか、作る過程では再検討が必要なこともあり、また作りかけだからこそ、修正も出来ると言うわけです。味見をしながら、胡椒や塩をちょっと足すのと同じでしょうか。
こうやって、設計と工事監理が一体となって、いい家ができてゆきます。
**** 住宅設計の川嶋玄建築事務所・東京 ****
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17:36
23 August
2010
鉄骨造住宅のすすめ by建築家・川嶋玄(設計事務所)
構造設計の自由度が高く、コストパーフォーマンスにも優れます。
[写真説明:内装に鉄骨が現わしのデザイン、軽快なデザインで細身の鉄骨ですが、耐震性能もばっちりです。吹抜けのリビングダイニング、らせん階段と右手奥にキッチン]
鉄骨造の住宅というと、どんなイメージをお持ちですか?
プレファブっぽい?安っぽい?
巷によくある3階建てくらいの鉄骨造は、ALCという60センチ幅のパネルを外壁に張って、吹き付け塗装をしたものがよく見受けられます。安く簡単に建てるための方法なのですが、出来上がるものも『やっぱりねぇ』となってしまいます。これが鉄骨造の安っぽいイメージを作ってしまっているのでしょう。
しかし、立派な大きなビルはほとんどが鉄骨造だって知ってました?六本木の森ビルタワーだって東京都庁だって新丸ビルだってみんな鉄骨造です。つまり、設計の内容や工法によって良いものも悪いものもできるのですね。
では、具体的に鉄骨造の良いところ悪いところをあげてみましょう。
【スケルトン・インフィル】
スケルトンとは構造体の事、インフィルとは内装や設備部分。
鉄骨造の場合、構造体とその他の部分がしっかり分かれた作り方をします。従って、将来のリフォームや間取りの変更の自由度が大きいのです。家族構成が変わったりしても、しっかり対応が出来るので、その意味で長持ちの住宅になります。
【外壁の種類】
外壁の選び方で、ぜんぜん違う印象になります。----大規模なビルの場合はPC版、金属パネル、中小規模では残念ながらチープな感じのALC、モダンでラフなイメージの押し出し成型セメント版、鉄骨だってしっとりした感じの左官仕上げも可能、コストパーフォーマンスのサイディング。それだけいろいろなデザインが可能ということです。
[写真説明:軟弱地盤を考慮して、軽量化のため鉄骨造を採用。特殊なモルタル塗りの左官仕上げの外壁で、しっとりとした表情を見せます。]
【コストパーフォーマンス】
3階建てなら、木造にちょっと足した程度の値段はとても魅力的です。RC造に比べても、かなりお得です。
【耐震性能】
軽くて丈夫、コンピューター・シミュレーションによる設計手法の耐震性への信頼性が高いです。
【軟弱地盤に適した軽量構造】
RC造(鉄筋コンクリート)に比べると、はるかに軽量な構造体ですから、軟弱地盤に建設する場合、杭や地盤改良などの地盤補強が軽微で済みます。丈夫で安い、いいことですね。
【火事に強い】
木造に比べて、不燃構造の防火性能が高いのは言うまでもありません。
【設計の自由度】
無柱の広い空間、水平連続窓や跳ね出し構造のダイナミックな建築。空間や形を作り出すときの自由度は、鉄骨ならではのメリットです。
【ヒートブリッジ】
鉄は熱を伝えやすい。バルコニーなどを作るときには、外壁の断熱層を貫通する鉄部はヒートブリッジになって、結露を起こしがちなことは否定できません。したがって隠れた結露に細心の注意して設計しなければなりません。
【外貼り断熱】
上記のヒートブリッジを防ぐためには、外張り断熱が必須です。結果的に、高断熱のエコ住宅が実現します。
[写真説明:軽やかに抜ける鉄骨階段、空間の連続を切ることなく広々とした空間を実現しています。ブレース構造で壁には耐震性を負担させていないので、このような事が実現できます。さらに、壁面収納もしっかり取ったリビングルーム。間接照明も柔らかいイメージを作っています。]
他のコラムで、木造、RC造、鉄骨造はそれぞれ一長一短があると書きましたが、鉄骨についてはチープなイメージが先行して、長所が忘れられていると思いましたのでこの章を書きました。
設計する立場としても、設計の自由度という意味で、個人的にもたいへん好きな構造のひとつです。
**** 川嶋玄建築事務所の設計事例 ****
⇒ 光庭のある家:鉄骨ブレース構造・3階建て
⇒ 大きな空間の家:鉄骨ラーメン構造・4階建て
⇒ 新川を望む家:鉄骨ブレース構造・3階建て
⇒ パティオのある家:鉄骨片方向ブレース構造・4階建て
Posted by
kawashimagen at
12:33
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