15 July
2009

建築の設計図と料理のレシピ

建築は、味見しながら作るもの ~ 工事監理

建築の設計図と料理のレシピ

こんなタイトルですが、ここでは工事監理の大事さを言いたいと思います。監理とは、手抜き工事を防ぐため?確かにそういう意味もあります。でもそればかりではないのですね。

たとえば、有名シェフの作ったレシピがあったとします。そのレシピがあったら、貴方はおいしい料理を作ることが出来るでしょうか?腕自慢のあなたなら大丈夫、でも誰でもうまくゆく訳ではありませんね。

レシピって、料理の仕方を書きしるしたもの。設計図も同じ、建物の作り方を文字と図面で表したものです。つまり、同じ設計図でも、必ずしも良い建築が出来るとは限りません。ちゃんと作るには、作る過程で、チェックも味見も必要なのです。

もうひとつ必要なのは、作りながら再検討するということです。家作りには、試作品というものはありませんから、作りながら再検討し、より良きものに仕上げてゆくのです。工事が進んで、原寸大のものが徐々に目の前に現れてきます。図面や模型ではぴんとこなかったものが、どんどん現実味を増してくるのです。

窓は図面にあるこの位置でOKだろうか、壁の材料にはもっと適したものがないだろうか、作る過程では再検討が必要なこともあり、また作りかけだからこそ、修正も出来ると言うわけです。味見をしながら、胡椒や塩をちょっと足すのと同じでしょうか。

こうやって、設計と工事監理が一体となって、いい家ができてゆきます。


**** 住宅設計の川嶋玄建築事務所・東京 ****


Posted by kawashimagen at 17:36